Story
ゆずの木 ねむの木 みずたまの木(旧 みずたまカフェ)の建物は
店主の手作りによるものです。
カフェのお隣、ロンド美術館の館長 折本氏(一級建築士)の設計、指導、監修のもと
約2年の歳月をかけて作り上げました。
Start
2010年1月ある冬の寒い日。
初めて、この場所まで道なき斜面を歩いて登った日。
目の前に広がったここからの景色に、
一瞬で目と心を奪われました。
その日はとても寒い日だったので
すっかり体が冷えてしまって風邪を引きそうでした。
これ以上はいられない、そろそろ帰らなきゃ。
立ち上がろうとしたその時、ふと思いました。
「ここで、あったかいコーヒーが飲めたらな」
「暖房の効いた部屋からこの景色を眺められたら、
一日中いられるのに」
「・・・つまり、ここにカフェがあったらいいのに、って話だね。」
「こんな場所にあるはずないけど(笑)」
!
\ ないなら、つくろう!/
これが
ゆずの木 ねむの木 みずたまの木
(通称:ねむ森/旧・みずたまカフェ)
の原点です。
それからは、ドキドキワクワクの最高に心踊る計画にむかって
まっしぐらに突き進みました。
ゆずの木 ねむの木 みずたまの木 は、
このワクワク感だけが原動力となって誕生しました。
なぜ手作りで作ることになったのか?
お金がなかった、ということもありますが
ここからの景色を眺めていたら、なんでも出来そうな気分になって・・・
お隣のロンド美術館の館長さんに
「自分で作ったら?」と勧められ、二つ返事で
「はい、やってみます!」と言ってしまったことがきっかけです。
その後、
「なぜあんなことを言ってしまったのかーーーorz...」
と、幾度となく後悔することになりましたが(笑)
今となってはすべて、愛おしい思い出です。
February 2010
ついに、計画が動き出しました。
April 2010
近所の大工さんの力を借りて、
基礎が完成。
August 2010
大工仕事なんてほぼ未経験。
道具の使い方すらわからないところからのスタートで
木材のカンナがけや、切り込み作業に何ヶ月もかかりました。
重機のようなものは何も持ってなかったので、
柱を立てるのも、梁をつくってはめ込むのも、すべて手作業でした。
手作りの野地板を一枚一枚屋根の上に持ちあげるのも手作業。
炎天下の下、精神的にも肉体的にも厳しい日々が続きました。
May 2011
冬の間は雪が積もり
作業はほとんど進められませんでした。
二度目の春が来て、やっと作業が再開。
初夏に差し掛かる頃
注文していた「ガラス」が到着。
割れないように、道の下から
歩いて運びました。
この頃、カフェの前の坂道はまだ舗装されておらず、
トラックは登ることができませんでした。
July 2011
ガラス入れがスタート。 ガラスはとっても重く、落とすと危険なので、
近所の方々に手伝っていただきながら慎重に施工しました。
その年の年末に、やっとの思いで
建物全体が完成しました。